ノロウイルスが怖いといわれる原因は、感染力の高さです。一方で、適切な予防法を実践することで、感染や感染拡大を事前に防げます。そこで本記事ではノロウイルスが怖い理由から感染経路、適切な予防方法まで解説。感染してしまったときの対処法まで解説しているので、予防方法と合わせて参考にしましょう。目次感染力の強さが怖いノロウイルス引用元:photoACノロウイルスは、1968年、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種として発見されたウイルスです。怖いといわれる理由は、感染力の強さにあります。日本では毎年11月〜2月頃の冬場になると、ノロウイルスが原因の食中毒が急増します。消毒剤や乾燥、高温など、ウイルスが苦手な状況に対して抵抗力が強いため、感染が広がりやすいのです。また、ノロウイルスには多くの遺伝子型が有り、一度感染しても再び感染することがある点も感染数増加の一因といわれています。ノロウイルスによる感染経路引用元:photoAC感染力の強さが怖いノロウイルスですが、予防のためには感染経路を理解することが必要です。主要な原因といわれる経口感染をはじめ、考えられる感染経路の数々をみていきましょう。経口感染ノロウイルスが付着している食品を加熱不十分な状態で摂取したとき、起きるのが経口感染です。また、ノロウイルスに感染した人が調理をしたとき食材にウイルスが付着。その食材を摂取することで2次感染が起きることもあります。経口感染を防ぐためには、調理スタッフの衛生管理や調理の際の十分な加熱などが有効です。接触感染ノロウイルス感染者のふん便やおう吐物に直接触れることで、手や指にノロウイルスが付着して感染するのが接触感染です。また、感染者が手洗いをせずにトイレのドアノブなどに触れると、そこにノロウイルスが付着し、他の人がそれを触ることで感染が広がります。接触感染を防ぐためには、手洗いや適切な衛生管理が必要です。飛沫感染感染力の強いノロウイルスは、感染者のおう吐物が床に飛散した際などに、ノロウイルスが含まれた飛沫を吸い込むことで飛沫感染します。おう吐物の周辺にいる方は3m以上遠ざかり、マスクや手袋、消毒液を用意したうえで速やかに処理することで、飛沫感染の予防が可能です。空気感染感染者のふん便やおう吐物が乾燥し、付着したほこりとともに空気中を漂っていた場合、それらを吸い込むことで空気感染します。空気感染を防ぐためにも、ふん便やおう吐物の適切な処理を心がけましょう。ノロウイルスの予防4原則引用元:photoACノロウイルスの感染予防に効果的なのが「持ち込まない・つけない・やっつける・拡げない」という予防4原則です。持ち込まないとは、普段からの衛生管理やノロウイルスにすでに感染している方が、調理をしないことを表します。つけないでは、調理などの作業前に手洗いを徹底、やっつけるは食事を調理するときに中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱を心がけます。最後の拡げないは、万が一身近で感染が起きたとき、食器や生活環境などの消毒を徹底したり、おう吐物を適切に処理したりすることです。4原則の詳細を詳しく知りたい方はこちらから。【ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?】ノロウイルスによる食中毒になったときの対処方法引用元:photoACノロウイルスによる食中毒の感染が疑われる際は、職場や学校に行かずに医療機関を受診しましょう。ノロウイルスに感染した状態で職場や学校で行ってしまうと、2次感染が起きてしまうためです。もし、ノロウイルスと診断された場合は、自宅でも予防4原則を守りつつ、医師の許可が出るまで自宅での療養が必要です。また、ノロウイルスは症状が収まってからも、しばらく便からウイルスが排出されるため、手洗いや適切な処理による感染予防を心がけましょう。飲食店なら衛生検査でノロウイルスの感染を予防引用元:photoAC飲食店に勤務している方は、定期的な検便による衛生管理が義務付けられています。その際、登録衛生検査所に認定されている会社で衛生検査を受ければ、手間なく正確な検査が可能です。登録衛生検査所では、数十人から数百人単位の検査にも対応。定期的に検便キットを購入したり、オンラインで検査結果を閲覧したりもできるため、利便性に優れています。信頼できる機関で衛生検査を実施して、ノロウイルス感染を予防しましょう。また、ノロウイルスに有効な消毒については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ノロウイルスに有効な消毒とは?消毒対象別に消毒方法も解説衛生検査を依頼したい登録衛生検査所引用元:photoAC感染力の高さが怖いノロウイルスの衛生検査を依頼したいものの、どこに依頼するれば良いか困っている方は多いはずです。そこで当メディアがおすすめする登録衛生検査所を3社紹介します。1.株式会社有研引用元:株式会社有研公式HP会社名株式会社有研本社所在地〒553-0001大阪府大阪市福島区海老江2-1-31 青山ビル電話番号(本社)06-6458-9555設立(創設)1927年資本金1,000万円従業員数20名事業内容臨床検査微生物学的検査寄生虫学的検査公式サイトURLhttp://www.ariken.net/index.php株式会社有研は、30カ国以上の国から新薬開発や検査の正確性を評価されているグローバルな企業です。公共機関・大手ホテル・大手百貨店を顧客に抱える信頼性の高さから、安心して検査依頼ができます。北は北海道、南は沖縄まで日本各地に拠点があるため、国内どこからでも検査依頼できるのも大きな強みです。ノロウイルス検査の他にも、細菌検査・異物混入検査など多様な検査に対応しているので、衛生検査全般の相談ができます。更に詳しく株式会社有研について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。株式会社有研の会社概要、サービス内容、特徴・強み2.環境未来株式会社引用元:環境未来株式会社公式HP会社名環境未来株式会社本社所在地〒390-1242長野県松本市和田4010-5電話番号(本社)0263-88-3911設立1996年6月資本金1,000万円従業員数126名事業内容環境に関わる総合的な各種検査、分析、調査測定、環境コンサルティング など公式サイトURLhttps://kankyomirai.co.jp/環境未来株式会社は、水に関する調査・測定・分析の会社として設立。その後、さまざまな環境に対する調査・分析や衛生検査など、幅広い事業を展開するようになりました。現在事業の柱になっている衛生検査では、腸内細菌(検便)検査、ノロウイルス検査に対応。近くに検査機関がない方は、オンラインショップから検査キットを購入できるのが嬉しいポイントです。3.エステック衛生検査所(株式会社 昭和リーブス)引用元:エステック衛生検査所(株式会社 昭和リーブス)公式HP会社名エステック衛生検査所(株式会社 昭和リーブス)本社所在地〒620-0055京都府福知山市篠尾新町2-66検査所の所在地〒669-5261兵庫県朝来市和田山町枚田794-1電話番号(検査所)079-670-1700設立1955年資本金5,500万円従業員数99名事業内容腸内細菌検査食品微生物学検査栄養成分分析検査異物同定検査 など公式サイトURLhttps://www.1700.jp/シロアリ退治から食品関連企業の設備管理まで、幅広い業務を手掛ける株式会社 昭和リーブスが運営している衛生検査所が、エステック衛生検査所です、メールやオンライン上での対応しか行わない会社もあるなか、電話対応を行っているので、直接オペレーターにノロウイルス検査をはじめ、衛生検査の相談ができます。ノロウイルス検査では、高感度のリアルタイムPCR法、BLEIA法、迅速に検査結果ができるイムノクロマト法の3つから検査方法を選べるので、用途に合わせて選択しましょう。最後に引用元:photoAC感染力の高さが怖いノロウイルスですが、おう吐物の適切な処理や食材の加熱など、予防4原則を守ることで、感染そのものを予防したり、感染拡大を防いだりできます。また、飲食店などの食品関連事業者は、登録衛生検査所にノロウイルス検査を依頼することで、予算を抑えて、手間なく検査を実施することが可能です。依頼先に迷っている方は、当メディアで紹介している登録衛生検査所の情報も参考にしましょう。また、この記事を読んでいる方は、こん記事もご覧になっています。ノロウイルスの検査費用は?飲食店の検査義務まで解説