ノロウイルスは感染力が高く、特に飲食店や集団生活施設などでの感染拡大が懸念されます。そこで、効果的な消毒方法を知ることは重要です。本記事では、ノロウイルスに有効な消毒方法と、ノロウイルスを広げないためのポイントについて詳しく解説していきます。また、当メディアが注目している、ノロウイルス検査ができるおすすめの登録衛生検査所もご紹介。ノロウイルスによる感染リスクを最小限に抑えるための情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。目次ノロウイルスを広げないためのポイント引用元：photoAC万が一ノロウイルスにかかってしまった場合や、身近に感染した人がいた場合、ノロウイルスを広げないためのポイントを知っておくことが重要です。ノロウイルスを広げないためのポイントは、以下のとおりです。しっかり手洗い、うがいをする汚物はすぐに拭き取る拭き取り後に消毒をするしっかり手洗い、うがいをするノロウイルスを広げないためには、手洗いとうがいが欠かせません。嘔吐物の処理後やトイレ使用後など、特定のタイミングでの手洗いが特に重要です。手からノロウイルスをしっかり落とすためには、石けんを使って十分に洗い、流水でよくすすぐことが大切です。また、うがいも同様に重要であり、うがい薬を使って口をすすぎ、口腔内のウイルスを排除します。汚物はすぐに拭き取るノロウイルスを広げないためには、嘔吐物や糞便などの汚物を速やかに処理し、拭き取ることが重要です。ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口や鼻から感染する可能性があるため、汚物を放置せずにすみやかに清掃することが重要な感染対策となります。拭き取り後に消毒をするノロウイルスを広げないためには、拭き取り後に消毒を行うことも欠かせません。汚物が残っている状態で消毒すると効果が低下するため、消毒は汚物をきれいに取り除いてから行ってください。有効な消毒については、以下の項目で紹介します。また、ウイルス感染を防止するためには、日々の衛生管理が欠かせません。しかし、衛生管理に関する知識がなければ、どんな対策を行ったらいいのか分からない方も多いでしょう。そんな時に頼りになるのが、衛生管理を手助けしてくれる食品衛生コンサルです。食品衛生コンサルについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。衛生管理を手助けする食品衛生コンサルとは？HACCP対応支援から現場の指導までを解説ノロウイルスに有効な消毒とは？引用元：photoACノロウイルスに有効な消毒薬は、次亜塩素酸ナトリウムが知られています。ノロウイルスは他のウイルスや細菌に比べて消毒薬や熱に対して抵抗性が強いとされており、消毒の際には特に注意が必要です。高度な汚染がなければ、次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度200ppm〜500ppm）を使用して浸すように拭く程度の消毒でも十分です。ただし、次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力は有機物によって影響を受けるため、必要に応じて濃度を調節しましょう。このような適切な消毒法を実施することで、ノロウイルスの感染リスクを効果的に低減できます。【消毒対象別】ノロウイルスの消毒方法引用元：photoAC具体的に、どのようにノロウイルスの消毒を行ったらいいのか、以下の消毒対象別に消毒方法を解説します。調理器具ドアノブ、カーテンなどトイレ、浴槽嘔吐物などで汚染した場所調理器具調理器具の消毒は、まず、洗剤を使用して十分に洗浄し、汚れや付着物を取り除きます。次に、次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度200ppm）に調理器具を浸し、消毒液をペーパータオルなどで拭き取ります。消毒液の濃度は適切に調整し、消毒効果を確保しましょう。また、加熱可能な調理器具については、熱湯での加熱も有効です。これらの手順を遵守することで、調理器具からのノロウイルス感染リスクを最小限に抑えることができます。ドアノブ、カーテンなどドアノブ、カーテン、リネン類、日用品などの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度200〜500ppm）が効果的です。消毒液をペーパータオルなどにしっかり含ませ、対象物を十分に拭き取ってください。こうすることで、ノロウイルスなどの病原体を効果的に除去し、感染リスクを低減させられます。トイレ、浴槽トイレや浴槽などの消毒には、次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度300ppm以上）が有効です。まず、次亜塩素酸ナトリウムを適切な濃度に調整し、ペーパータオルなどに浸します。その後、トイレや浴槽の表面を十分に拭き取ります。こうすることで、ノロウイルスなどのウイルスや細菌を効果的に除菌し、感染リスクを軽減できるでしょう。おう吐物などで汚染した場所おう吐物やふん便によって汚染された場所では、まず、おう吐物等を静かにペーパータオルなどで拭き取り、ビニール袋に密閉して廃棄します。廃棄時には、ビニール袋に十分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度1000ppm）を加えることが望ましいです。また、床などの汚染された場所は、次亜塩素酸ナトリウム（塩素濃度200ppm）で浸すか、ペーパータオルなどで覆い拭き取った後に水拭きします。これにより、ウイルスや細菌の感染リスクを最小限に抑えることができます。次亜塩素酸ナトリウムが使えない場合の消毒方法引用元：photoAC次亜塩素酸ナトリウムが使えないカーペットやソファ、衣類などの消毒をする場合には、熱湯やアイロンを活用しましょう。ノロウイルスは、85℃以上の熱湯で60秒以上加熱すると失活化できると言われているため、衣類や食器などの消毒に有効な方法です。また、洗濯が難しい布団やソファには、家庭用スチームアイロンを使った消毒法があります。嘔吐物を取り除いた後、濡れたタオルを被せ、高温のスチームアイロンを約2分間かけると、ウイルスが失活化すると言われています。ノロウイルス検査ができる登録衛生検査所おすすめ2社引用元：photoAC大人数のノロウイルス検査をまとめて依頼でき、病院での診療よりも費用や手間暇を抑えられるのが登録衛生検査所です。ここでは、ノロウイルスの検査を依頼したいと考えている方におすすめな会社を2社紹介します。1.株式会社有研引用元：臨床検査技師JOB会社名株式会社有研本社所在地〒553-0001大阪府大阪市福島区海老江2-1-31 青山ビル電話番号06-6458-9555設立1927年1月事業内容・衛生検査・食品取扱者の衛生管理公式サイトURLhttp://www.ariken.net/index.php株式会社有研は、臨床検査・衛生検査の分野で長い歴史と実績を誇る業界のパイオニア・カンパニーです。結核治療・予防ワクチン（A-O）の開発実績を持ち、国外30数カ国にも名を知られ、多くの公共機関や大手ホテル、百貨店から支持されています。有研はノロウイルス検査をはじめ、食品検査、拭き取り検査、水質検査、腸内細菌検査など、さまざまな衛生検査を実施。有研は長い歴史と実績に基づき、信頼性の高い衛生検査サービスを提供しており、顧客の安心・安全を追求しています。株式会社有研のサービス内容や強みについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。株式会社有研の会社概要、サービス内容、特徴・強み、競合まで徹底解説2.株式会社昭和リーブス エステック衛生検査所引用元：株式会社昭和リーブス エステック衛生検査所公式HP会社名株式会社昭和リーブス エステック衛生検査所本社所在地〒669-5261兵庫県朝来市和田山町枚田794-1電話番号079-670-1700設立1955年事業内容・腸内細菌検査・ノロウイルス検査・食品微生物検査・栄養成分分析検査・環境検査・異物同定検査公式サイトURLhttps://www.1700.jp/株式会社昭和リーブス エステック衛生検査所は、ノロウイルス検査を含む幅広い衛生検査サービスを提供しています。リアルタイムPCR法やBLEIA法、イムノクロマト法などの高度な検査手法を駆使し、迅速かつ正確な検査結果を実施。食品工場や飲食店などの事業者や、イベント主催者、一般の個人まで幅広く対応し、食中毒や感染症のリスクを低減するための支援を行っています。安心して検査を依頼し、感染予防に積極的に取り組みましょう。最後に引用元：photoACノロウイルスに有効な消毒方法を理解し、適切な対処法を実践することで、感染リスクを軽減できます。消毒対象別に適切な方法を選択し、定期的に行うことが重要です。また、早期の検査や予防策の徹底も大切です。安心して生活するために、本記事で紹介した情報を参考に、感染予防に努めましょう。ノロウイルス検査に必要な費用について解説している記事もあるので、詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。ノロウイルスの検査費用は？飲食店の検査義務まで解説